2時間前に3年半付き合った彼女と別れた

【1.はじめに】

 

俺の独り言を聞いてくれ。

 

俺、自分語りなんて苦手中の苦手なんだけどさ。

 

別によくある話なんだけど。

 

特に気負わず聞いてほしい。

 

3年半付き合った彼女と別れた。

 

今から2時間前くらいのお話。

 

まぁ、急にフられたわけじゃなく、

 

一か月前に「距離置きたい」って言われてたし、

 

最近ずっと冷たいし、

 

そんな中「明日昼間少し会える?」なんて言われたら、

 

まぁわかりますわな、バカじゃあるまいし。

 

えっと、それで、

 

そんなこんなで、とりあえず、頭がうまく回らないまま書いてる。

 

え、いやてか書き方、携帯小説すぎない?

 

マヂヮラ。

 

ほいでね……うーん、どこから話せばいいんだろ。

 

時系列的には一か月前の「距離置き事件」を軸にして、以前・以後で分けられるんだよね。

 

伝わるかな、えー、ハンターハンターで言うと「念能力取得」以前以後みたいな。

 

えーと、そっか、ハンターハンター知らない人のために、嘘喰いで例えるね。

 

いや客層一緒じゃねえか。ハンターハンター嘘喰い

 

少女漫画とかで例えようか。

 

なんだろ、あれか、君に届けでいうと、「風早君に会う」以前以後かな、君に届け全く知らんけど。

 

君に届けちょっと調べてみるか…。

 

……おい、一話冒頭で風早君と会ってるぞ!

 

「風早君に会う」以前は主人公が幽霊扱いされてただけだった。

 

ん、主人公が幽霊扱い…?君に届け見てみようかな…。

 

【2.事件以前】

 

距離置き事件以前のお話。

 

それはそれは仲睦まじい二人であったそうな。

 

めでたしめでたし。

 

はい、これが俺目線のお話。

 

彼女が実際に何を思っていたかは知らない。わからない。(ここ、すごく悲しくて苦しい)

 

結局最後まで、細かく聞くことはできなかった。

 

怖かったし、嫌われたくないし、相手も辛くなってしまうのではと思って。

 

何か確定的なものがあったわけじゃないんだよね、喧嘩とか浮気とか。

 

一応ちらっと聞いた話だと、「きっと私たち合わないね」みたいなこと言ってたと思う。

 

ん、違うわ、これ「ドライフラワー」だ、優里の。

 

えーと、なんだっけ…あれだ、嫌いではないけど、好きじゃなくなった、みたいな感じだったな

 

確かこんなん……「声も顔も不器用なとこも」「全部全部嫌いじゃないの」「ドライフラワーみた」

 

いや「ドライフラワー」だこれ。

 

まぁ多分合わなくて、少しづつ、少しづつズレてっちゃったんだろうなぁ。

 

「一人で合わせるのは辛いけど、二人ともが合わせようとしたらズレてしまう」

 

これは今俺が考えた詞。なんか深そう。

 

ちなみに失恋した後に一番泣いた曲は「ドライフラワー」でした。

 

【3.距離置き事件】

 

ある日、彼女にカラオケに呼び出された。

 

実はこの事件以前からちょっと冷たい態度をとられていて、

 

なんか嫌な予感はあった。

 

行くと、彼女が神妙な面持ちをして黙っている。

 

俺は名キャディさんくらい空気が読めるので、自分も神妙な面持ちをしてみる。

 

カラオケボックスの室内は風速1mくらいだった。冷房で。

 

(あら、今日はアゲインストね)なんて思っていた。

 

脳内ではスタジオでブラックマヨネーズ・小杉さんが「二人とも神妙すぎるやろ!」と軽快にツッコんでくれていた。

 

はやく「人間観察バラエティモニタリングです」つってスタッフさん入ってこいと思ってた。

 

そんな空気の中、彼女が口を開いた。

 

好きじゃなくなったと、

 

告白された。

 

でも、やっぱ、そうかと思った。

 

自分なりに精一杯本気で向き合ってたけど、ダメだったか、そうか…。

 

ただ、相手としてはすぐに別れたいというわけではなく、どうしたらいいのか分からないという。

 

(あら!なんて自分勝手な子なの!ふんづけてやるッ!)とズバッと物申そうとした、次の瞬間、

 

「おではわがれだぐだいよぉ」(俺は別れたくないよぉ)

 

という泣き声がどこからともなく、というか俺の口から聞こえた。

 

どこからともなく聞こえてきたその声に、俺も(たしかに)と思った。

 

別れたくなくて、気づいたら号泣していた。

 

俺は彼女のこと好きなんだなぁって再確認した。

 

すると「じゃあ距離を置いて、様子を見よう」と言われたから、泣く泣く(文字通り)承諾した。

 

かくして号泣することでなんとかその日はしのぐことができたのだ。

 

赤ちゃんか。

 

最後に「あともう号泣禁止ね」と言われた。

 

そんな、赤ちゃんは泣くのが仕事なのに。

 

ちなみにお話が終わった後俺が「ドライフラワー」歌ったら泣いてた。

 

「相変わらず歌下手だね」って言われた。

 

うるせー。もっと言え。

 

【4.事件以後】

 

そんなこんなで距離を置くことになった。

 

この事件から一か月の間で会ったのは一度だけだった。

 

(ちなみに事件前は毎週一回会っていた。)

 

そして一度だけ会ったその日は、奇しくも、彼女の誕生日を祝う日だった。

 

俺は、プレゼントやらお手紙やら、デートコース立ててやら、色々頑張った。

 

なんか昔のデートで旅のしおり作ったら喜んでくれたから今回も作ろうとか。
(結局タイムスケジュールだけになった。)

 

俺自体に魅力がないなら、人生ゲームみたいにすごろくでデートして楽しんでもらうかとか。
(こういうところが嫌われているかもと考えたらできなかった。)

 

事件以前では、彼女がプレゼントやらデートやら色々頑張ってくれていて、

 

当然毎回、めっっっちゃ感謝していたが、

 

いざ自分がやってみて思った。

 

うちの彼女マジすげえ。

 

マジ自慢の彼女。別れたけど。

 

そして、満を持して、彼女にデートプランを発表したら、

 

「それじゃ朝早いからもっと遅くして」

 

と言われた。

 

この辺で思った。

 

彼女のこと大好きだけど、俺、彼女とは別れるんだろうな。

 

あんなに好きでいてくれた人がどうしてこうなるんだろう。

 

俺、知らないうちにどれだけ彼女のこと傷つけてたんだろうって。

 

彼女のことなのに、なんで俺が分かってないんだろう。

 

加害者なのに被害者ぶってる自分にも腹が立った。

 

あと、もう、頑張れないかもとも思った。

 

どうしたらいいのか分からなくなった。

 

俺が今までに何度も言った「朝早いからもっと遅くして」を、

 

彼女が一度言っただけで俺は立ち直れなくなった。

 

誰か助けて。

 

彼女を。

 

【5.さっき】

 

さっきの話。

 

別れてきた。

 

もうなんかちゃんと覚えてないし、(多分ずっと強がってた)

 

思い出すと泣きそうだし、

 

どう話せばいいのか分からない。

 

とりあえず別れ話を済ませて家に帰ってからは、

 

あの子との思い出を整理し始めた。

 

過呼吸になるかと思った。

 

何度も床に倒れながら思い出のものを捨てた。

 

あの子との思い出なんて美しすぎて、

 

持っていたらあの子を忘れられないと思った。

 

今までさんざん迷惑をかけたのに、もうこれ以上は迷惑かけられないと思った。

 

捨てられないものもあった。

 

一番身近な人すら幸せにできなくて情けなかった。

 

自分なりに精一杯本気で向き合ったつもりだったが、よく分からなくなった。

 

自分がひどく怠慢な者に思えた。

 

俺より辛い思いをあの子にさせてしまった。あの子を一人で何回泣かせたのか分からなかった。

 

あの子を傷つけたという事実が本当に悲しかった。

 

自分の価値が分からなくなった。

 

とにかくあの子には幸せになってほしいと思った。

 

たくさん謝りたかったけど、「謝らないで」と言われたから謝らなかった。

 

感謝はたくさんしたが、絶対に伝わってない。君が思うよりもっと感謝している。

 

前に「泣くな」と言われたから別れ話も悲しくならないようにすすめた。

 

いくらでも泣こうと思えば泣けたけど、今日会っている間は、泣かなかった。

 

このお話の前半みたいな感じで、時々ふざけて笑い合おうとした。

 

なんか久しぶりに笑い合ったから、少し昔を思い出して泣きそうになったが、それすらネタにして笑った。

 

俺たちの付き合った3年半を無駄と思いたくないし、思われたくない。嫌な感じで終わらせないように。

 

最後、別れ際、見えなくなるまでずっと手を振り合った。これはいつもやってたんだけどね。

 

見えなくなった瞬間涙があふれた。

 

別れて家についてから、感謝と、相手のこれからの幸せを心から願ったメッセージを送った。

 

泣きながら思い出を整理していたら、返信が来た。

 

その返信には、

 

「最後まであなたはあなただったね」と記されていた。

 

どうしたらいいのか分からなかった。

 

なにか変えないといけないと思った。

 

【6.終わりに】

 

ここまで読んでくれてありがとう。

 

これで、なにかが変わるといいなと思って、

 

苦手な自分語りをしてみた。

 

マチュアでも表現者を名乗ってるんだから、

 

自分の心が揺れた話を、俺のフィルターで伝えてみようかなって。

 

たった一人でも、誰かの心も一緒に揺れてくれることを願います。

 

最後に、あの子へ。本当にありがとう。

 

いつか、これを見せれるようになったらいいな。