「あの人、こうやればいいのに」と思ったら、それがあなたの個性。

ジグザクダウナー

 

「今日さ一日にさ二個面接入れたんだよ」

 

「おう、疲れるでしょ」

 

「う……ん。疲れる……ね」

「疲れるっていうか……面接前のダウナーがすごい」

「緊張、というか『えーwほんとに面接今からあるのぉ?w』みたいなマインドになる。」

 

「なんか笑ってるけどダウナーなの?w」

 

「うん、狂いダウナーだね」

 

「知らないけど。」

「去年現代ダウナー概論取らなかったから」

 

「ウィットに富んでるなぁ~」

 

「ww」

「ユーモアがあるでしょ?」

 

「お昼さ、デニーズ行ったんだよ」

 

「おう」

 

「どう?」

デニーズってどういうイメージ?」

 

「え、まぁファミレスだよねえ……」

「サイゼより高くて、ガストと安いか同じくらい?」

 

「そう思うじゃん?」

デニーズはロイヤルホスト枠なのよ」

 

「え!高級ファミレス?」

 

「うん」

「俺ローストビーフ丼食べたよ」

「ドリンクバー付けて1,400円。ランチ値段でね?」

 

「おぉ良いもの食ってんねえ」

 

「面接のハーフタイムでしたから」

 

「確かにお値段してますね」

 

「でも美味かったからよかったよ」

 

「ローストビーフなんて最強ですもんね」

 

「うん」

「そんで帰りにコンビニで生ハム買って公園で食べたよ」

「加工肉祭り」

 

「生ハムなんて濃いでしょw」

 

「途中からもう塩食べてる気分でした」

 

「ww」

「あれって塩味なの?」

 

「わかんないですけどw」

「飲み物コーヒーだったからあんまり合わなかったし」

 

「せめて何らかの炭酸を」

 

「お、ジグザクジギーのツッコミ?」

 

「意識してなかったよw」

 

「ボケの方はムロツヨシに似てるよね」

 

「あれは意識してるだろうね」

 

「してないだろ」