そりゃあ許さなきゃ、許されないでしょう。

耕せガールズ

 

「今日さ、人を家に呼ぶことになってさ」

 

「おう、珍しいね」

 

「うん、でさ片付けをしたんだよ」

「本格的な」

 

「おぉじゃあ壁紙とかも全部変えてだ」

 

「リフォームの域」

「ふつうに片付けです」

 

「あ、そうなの」

 

「片付けってやるとほんと楽しいよね」

 

「うん」

「何時から片付けした?」

 

「午前からしてましたよ」

「11時とか」

 

「最高」

「きれいになった部屋を太陽光で確認するとなんか『美しい』って感じしない?」

 

「する」

「てかそんな立派な生活してないから太陽光見るだけで美しく思えるw」

 

「ww」

「俺ちょっと心配しちゃうよ」

 

「大丈夫です、あなたはちゃんと成長しますよ」

 

「立派な生活はしないけど?」

 

「お前自身が楽しいと思える生活はしてるぞ」

 

「それが一番すわ」

 

「よな?」

 

「なにが最近楽しいすか?」

 

「結局さ」

「人と話すことだよね」

 

「あら変わんないすね」

 

「結局よ、結局そうだよね」

「あと農場ゲームだね」

 

「なにそれ」

 

「畑に作物植えて、収穫して、それで製造して、出荷するゲーム」

 

「ゲームじゃないじゃん」

「労働じゃん」

 

「ほんとよなw」

「でも面白いんよ」

 

「意外と人間って労働向きっていうか労働楽しんでる節あるよね」

 

「うん」

「自分のペースだったら労働は楽しいと思う」

 

「まぁみんながそれじゃ社会回んねーからな」

 

「うちの牧場は回るよ!」

「レベルアップすごいしたもん!」

 

「うるせえ」

「いいからお前自身をレベルアップさせろ」

 

「急にスイッチ入ったな」

「てかなんで最近お前に怒られてオチるの?」

「楽しく終わろうよ」

 

「じゃあ」

「農場ゲームで一位取れるよう頑張ってね!」

「レベルもたくさんあげよう!」

「イベントも一位目指そうねぇ!」

 

「……よし!」

「今後も怒られてシメよう!」

 

「wwだろ?」

 

「うん!」

「怒れ!」

 

「現実でレベルあげろ!」

 

「がんばります!!」