翼の折れたエンジェルは何科に行けば?
皆も気を付けよう!
「やばいわ……」
「またやっちまったよ……」
「どした」
「例のやつよ……」
「なに……え、犯罪?」
「そうだったら言えないよブログではw」
「なによ」
「次郎インスパイアです」
「えー!」
「山盛りラーメン屋さんだ!」
「恥ずかしながら……」
「前食べたとき濃いからもう当分はいらないって言ってたのに」
「なんか疲れるとカロリー食いたくなるんすよね」
「あ、じゃあもうカロリーそのものとして見てんだ」
「脂がすごいんだっけ?」
「そうそう、脂とかにんにくとか」
「味自体も濃いよ」
「『濃いラーメンは最早駄菓子だ』論者の人からするとどうなの、そのラーメンは」
「あー、あのラーメンは駄菓子感は不思議とないんだよね」
「え、じゃあ反例ってこと?」
「反例っていうか……新説ですね」
「お?新説誕生?」
「『濃いラーメンは最早駄菓子だ』に続く新説ってなによ」
「『濃すぎるラーメンは麻酔だ』ですね」
「麻酔?」
「なんかね食べてくと脳がジビビビビって麻痺してくんだよね」
「それが美味いっていう感情だと知るのには少々時間が必要なんだよね」
「は?脳?感情?」
「いやだからまず食べるとあまりの濃さに脳が痺れるでしょ?」
「でしょ、って知らねえけど」
「で痺れるから危険アラート出すわけ、やばいよってもう食べないでって」
「はぁ?」
「でも次の瞬間脳が、ジュワァァア!って旨味成分とともに」
「溶けるんだよ」
「それが美味くてたまんねえんだよな」
「……いややっぱ犯罪の話じゃん!完全にやってるよこいつ!」
「で、今ならこれこのラーメン他の人に売ってもらうと少し俺が手数料だけもらうんだけど、いやこれ他の人に紹介したら逆にお前も手数料もらう側になるシステムだから、うんちょっとやってみない?」
「いや想像と違うタイプの犯罪だった!」