漫画喫茶に行きたい、囲まれたい漫画に

ひとりほにゃらら

 

「今日はヒトカラ行ってきましたよ」

 

「ええなぁ」

「平日なのに遊んでていいんですのん?」

 

「親みたいなこと言うなぁ」

「ちゃんとテスト受けてきましたから」

「終わった後ヒトカラですからね」

 

「まぁまぁいいか」

 

「いいでしょう」

 

「まぁねー」

 

「こいつ腹立つな」

「俺が好きなアーティスト声高いから大変よ」

「てかまぁ元の俺自体高い声出ねえんだけど」

 

「しかも高い声の歌手多いよね」

 

「オシャレな歌は大体声高いからね」

「今日歌った中だとKANA-BOONの『なんでもねだり』がめちゃくちゃ楽しかった」

 

「おう、あなたなんだかんだKANA-BOON好きだもんね」

 

「うん好き」

「ほらミーハーだから」

 

「流行り好きだから」

 

「PVつきだったのよ」

 

「あーそのパターンね」

「そりゃ楽しいわ」

 

「しかもちょっと振り付けとかもあるからさ」

 

「そんなん盛り上がりますわな」

「でもヒトカラだよね?」

「盛り上がるとかなくない?」

 

「もう歌いながら踊るのよw」

 

「お前みたいなのがいるからヒトカラが馬鹿にされるんだろうな」

 

「いやなんでよ!楽しんでやってんだからいいでしょ」

 

「想像してよ」

「一人で来てんのに踊りながら歌ってる部屋見つけたら笑うでしょ」

 

「いやいや一緒になって踊るよ」

 

「絶対嘘じゃんか」

「どこで踊ってんのよお前は」

 

「その部屋のドアの前よ」

 

「それはなんだ、コミュ力になるのか」

「ぶっちぎってんなお前な」

 

「でも『なんですか?』って話しかけられたら苦笑いして去るけどね」

 

「コミュ力じゃなかった」

「インド映画力だった」

 

「ダンス第一でやってますんで」